コラム
COLUMN

コラム

インナーガレージで後悔した事例5選と対策|メリットや施工事例も解説

2024.12.16
  • 「騒音や排気ガスが気になる…」
  • 「建築費用が予算内に収まらないんじゃ?」
  • 「将来、車を買い換えたときに問題になる?」

インナーガレージの設置を検討しながらも、さまざまな不安を抱えている方は多いのではないでしょうか。

そこで今回は、数多くのインナーガレージ設計を手がけてきた「クレバリーホーム立川」が、よくある後悔事例とその対策、成功のポイントまでを、実例を交えて詳しく解説します。

コラムのポイント
・インナーガレージには多くのメリットがありますが、同時に注意すべきデメリットもあります。
・設置を検討する際は、音や換気、コストなどの課題に対する対策を事前に検討する必要があります。
・後悔しないためには、ご家族のライフスタイルや将来の変化も考慮した計画が重要です。

インナーガレージとは

インナーガレージ

インナーガレージは、住宅の1階部分に設けられた屋内型の駐車スペースです。

住宅と一体化した構造を持ち「ビルトインガレージ」や「ガレージハウス」とも呼ばれています。

とくに土地が限られている都市部での住宅建築において人気です。

インナーガレージのメリット

インナーガレージのメリット

インナーガレージには、愛車の保護や利便性の向上土地の有効活用など、さまざまなメリットがあります。

以下で具体的なメリットを見ていきましょう。

車を雨風やイタズラから守れる

インナーガレージは、大切な愛車を外部環境から保護できる理想の駐車スペースです。

屋内空間であるため、雨・雪・強風といった悪天候の影響を受けることなく、車を安全に保管できます。

また、夏の強い日差しによる塗装劣化も防止できます。

飛来物による傷・ホコリや花粉などの汚れからも車を守れるため、洗車の頻度を減らせるのがメリットです。

防犯面においても車の屋内保管により、いたずらや盗難のリスクを減らせます

利便性が向上する

インナーガレージの魅力は、天候を気にせずに車に乗り降りできる点です。

雨の日でも傘を使わずに車に乗り込めるため、通勤や送迎といった日常の外出がストレスフリーになります。

また、ご自宅とガレージが直接つながっているため、買い物帰りの荷物の運ぶのもスムーズです。

大きな荷物も、雨に濡らすことなく室内まで運べます。

このように、玄関からガレージまでの効率的な動線計画により、車利用の日常の不便を解消できます。

土地を有効活用できる

都市部の限られた敷地では、インナーガレージは土地の有効活用に大きく貢献します。

建物の1階部分をガレージとして利用し、2階を居住スペースにすることで、駐車場のために土地を確保する必要がありません。

また、建築法規の面でも優遇措置があります。

容積率の計算において、建物の延べ床面積の5分の1以下のガレージ部分は算入対象外です。

つまり、法規制の範囲内でより広い居住スペースを確保できる可能性があります。

ただし、具体的な計画を立てる際は、地域の建築規制や個別の条件の確認が必要です。

多目的に利用できる

インナーガレージは、車の保管だけでなく、さまざまな用途に活用できる万能なスペースです。

DIYの作業場として利用したり、アウトドア用品やバーベキューコンロの収納スペースとしても重宝します。

また、車のメンテナンスや洗車も、天候を気にせずに済みます。

屋内の広いスペースを自由に使えるため、ご家族の趣味に合わせてさまざまな活用が可能です。

インナーガレージの後悔しがちなデメリット

インナーガレージの後悔しがちなデメリット

インナーガレージには多くのメリットがある一方で、後悔しないために事前に知っておきたいデメリットもあります。

ここでは、インナーガレージ設置後によく聞かれる後悔事例と、その対策方法を紹介します。

エンジン音・シャッター音が家に響く

インナーガレージの課題の1つが、住居スペースへの音の影響です。

エンジン音やシャッターの開閉音が建物全体に伝わりやすく、早朝や深夜の車の出し入れの際にご家族を起こしてしまう可能性があります。

設計段階でガレージを寝室やリビングから離れた位置に配置したり、静音タイプの電動シャッターを採用したりするなどの対策が効果的です。

換気しないとガレージに排気ガスがこもる

インナーガレージは屋内空間のため、換気設備が不十分だと排気ガスが室内にこもりやすく後悔することがあります。

これにより、ガレージの壁や天井が汚れるだけでなく、居住スペースに排気ガスが漏れ出す危険性もあります。

とくに気温が低い冬場は、エンジンの暖気運転をする機会が増えるため注意が必要です。

これらのリスクを防ぐには、インナーガレージへの換気扇の設置や、エンジン始動時にはシャッターを開けるなどの工夫が効果的です。

間取りや動線に制約ができた

インナーガレージを設置すると、1階の居住スペースが狭くなります。

とくにコンパクトな都市部の敷地では、リビングやキッチンのスペースが制限され、間取り全体に影響する可能性があります。

ただし、2階へLDKを配置するなど工夫次第で十分な居住スペースを確保できます。

ガレージとLDKの配置を検討したり、天井高を高くして開放感を演出するのも効果的です。

クレバリーホーム立川では、天井高を一般的な住宅よりも200mm高い2600mmを標準としているので、ゆとりを持ってお住まいいただけます。

ここではお伝えしきれない空間設計などの工夫や特徴については、以下でご確認ください。

▼アイデアと工夫で暮らしやすく|空間設計/収納/快適空間|

大きい車に買い換えた際にガレージに入らなくなった

建築時の愛車のサイズに合わせてガレージを設計すると、将来違うサイズの車に替える際に困る可能性があります。

お子様の成長や生活スタイルの変化により、より大きな車への買い替えが必要になるケースは少なくありません。

このような後悔を防ぐために、現在の車より一回り大きいサイズで設計したり、将来的な車の買い替えを想定した十分な幅と奥行きを確保するのがポイントです。

また、快適に使用するために、荷物の積み下ろしスペースや車の出し入れのしやすさにも配慮が必要です。

想定よりも建築コストが増えた

インナーガレージの設置は、一般的な駐車場に比べて費用がかかる傾向にあります。

建物の強度を確保するための補強工事や耐震設計、換気扇や電動シャッターといった設備費用など、さまざまな追加要因があります。

一般的な導入費用の目安として、1台用で200万~400万円2台用で500万~800万円程度を見込む必要があります。

ただし、これらは参考価格であり、実際の費用は敷地の条件や選択する設備の仕様によって変動するため、後悔しないために計画段階での予算検討が大切です。

クレバリーホーム立川では、インナーガレージのある住宅でも災害に負けない「プレミアム・ハイブリッド構法」を採用しております。

地震などの災害に強い家づくりについては、こちらをごらんください。

▼地震に強い家|耐震性|

カーポートの検討もおすすめ

カーポート

インナーガレージには多くのメリットがありますが、デメリットも無視できません。

そこで、代替案としてカーポートの設置も検討する価値があります。

カーポートは柱と屋根だけのシンプルな構造で建物本体への影響が少なく、費用も抑えられるのが特徴です。

費用は1台用で10~30万円程度2台用で30~50万円程度と、インナーガレージと比べて安く済ませられます。

また、後付けでの設置も可能なため、将来の導入を検討しやすいのも魅力です。

開放的な空間なので車の出し入れがスムーズで、エンジン音が響いたり、排気ガスがこもる心配も少なくなります。

一方で雨風の影響を受けやすく、防犯面での不安やプライバシーの確保が難しいといったデメリットもあります。

インナーガレージの施工事例

ここでは、さまざまな工夫が施された実際の施工事例を3つご紹介します。

快適に趣味が楽しめる大型のインナーガレージ

快適に趣味が楽しめる大型のインナーガレージ

こちらの事例は、趣味を存分に楽しめる空間として設計されています。

大型の車両とバイクを余裕で収納できる広さを確保しながら、整備や洗車のためのスペースも十分にあります。

快適に趣味が楽しめる大型のインナーガレージ2

収納スペースも豊富に設けられているため、工具や部品をすっきりと整理できるのも特徴です。

▼作業スペースも広々!!大型車とバイクを格納する大型ガレージハウス

川沿いに建つ遊び心のあるインナーガレージ

川沿いに建つ遊び心のあるインナーガレージ

こちらのインナーガレージは、魅力的な空間デザインを実現しています。

梁から吊るされたハンモックは、ガレージをくつろぎの空間として活用する斬新なアイデアです。

川沿いに建つ遊び心のあるインナーガレージ2

壁面には有効ボードを施工し、DIY工具などをきれいに収納しました。

実用的な収納でありながら、インテリアとしても魅力的な空間を演出しています。

▼ビッグな屋上、遊び心しかないガレージ、2階リビング、川のせせらぎがBGMで流れる家

インナーガレージで趣味と居住空間を両立した住宅

インナーガレージで趣味と居住空間を両立した住宅

こちらの事例では、コンパクトな敷地に快適な居住空間とガレージのバランスの取れた住まいを実現しています。

限られたスペースでありながら洗車用品などの収納も工夫され、整然とした空間が保たれています。

インナーガレージで趣味と居住空間を両立した住宅2

特徴的なのは、静音性に優れたオーバースライダー方式の電動シャッターです。

開閉時の音を抑えられ、早朝や深夜の車の出し入れでも近隣に迷惑をかけません。

居住性と機能性を両立した、バランスの取れた設計となっています。

▼ガレージ・大型衣裳部屋等、それぞれの大事な空間を素敵にデザインした家

クレバリーホーム立川では、ほかにも多数の施工事例をご紹介しています。

理想のインナーガレージを実現する際の参考にぜひご活用ください。

▼クレバリーホーム立川の施工実例一覧を見る

まとめ

インナーガレージの設置を検討される際は、後悔するポイントを十分に理解し、ご家族のライフスタイルに合わせた慎重な計画が必要です。

車両の保護や利便性の向上、土地の有効活用といったメリットがある一方で、音や換気、コストなどの課題もあります。

クレバリーホーム立川では、豊富な施工実績を活かし、お客様一人ひとりのご要望に合わせたインナーガレージの設計をご提案しています。

間取りや設備についてご不明点やご相談がございましたら、お気軽にお問い合わせください。