みんなで和気藹々と暮らす二世帯住宅。せっかく建てるなら、一人ひとりの希望をしっかりと詰め込んだ、理想の家を建てたいですよね。
そこで今回は、二世帯住宅の費用相場やメリット・デメリット、間取りの考え方などまとめてご紹介します。二世帯住宅の基本をおさえて、みんなの理想を叶える家づくりを進めていきましょう。
コラムのポイント
・どのような工法を選ぶのか、設備や間取りのタイプを選ぶのかによってかかる費用は大きく異なるため一概には言えませんが、約3,000〜4,000万円の予算が一般的です。
・間取りタイプは三つに分けられます。自分たちのライフスタイルや予算、理想の暮らしに合わせて選ぶと良いでしょう。
・一緒に過ごす時間を大切にしながら、快適な暮らしをするためにも、メリットやデメリット、費用面を考慮しながら二世帯住宅の家づくり計画を進めていきましょう。
目次
◼ 二世帯住宅の費用相場
◼ 二世帯住宅の間取りの選び方
・完全分離型
・部分共有型
・完全共有型
◼ 二世帯住宅のメリット・デメリット
◼ 二世帯住宅の建築実例
◼ これから二世帯住宅を建てるなら…
施工実例
二世帯住宅の費用相場
親世帯と子世帯の二つの世帯が暮らす家のことを、二世帯住宅といいます。
どのような工法を選ぶのか、設備や間取りのタイプを選ぶのかによってかかる費用は大きく異なるため一概には言えませんが、約3,000〜4,000万円の予算が一般的です。家の大きさだけでなく、トイレやお風呂場、キッチンといった設備をいくつ設置するのかによって設備費が変わりますし、ほとんどの部屋を共有するのか分けるのかによっても建築費が変わります。
まずは、自分たちがどんな間取りでどのくらいの大きさの家を建てたいのかという点を決めた上で、家づくり計画を進めていくようにしましょう。
二世帯住宅の間取りの選び方
二世帯住宅の間取りは、大きく三つに分けることができます。
① 完全共有型
家の中のキッチンやリビング、トイレやお風呂といった全ての部屋を共有する間取りのことを、完全共有型といいます。
家族をいつも身近に感じることができるだけでなく、一緒に過ごす時間を共有しながら、賑やかな暮らしを楽しむことができます。家族間のコミュニケーションを大切にしたい、という方にとってはぴったりの間取りでしょう。
三つの間取りの中では、比較的建築費を抑えることができます。
② 部分共有型
水周りだけ共有、リビングダイニングキッチンだけ共有、というように部分的に部屋を共有する間取りのことを部分共有型といいます。
プライベート空間をしっかりと分けることができるので、適度な距離を保ちつつ、一緒に過ごす時間も大切にすることができます。バランスのとれた関係性を築きたいという方に選ばれる間取りです。
タイプ③ 完全分離型
外観はひとつの家ですが玄関が二つあり、家の中に入ってみるとキッチンやリビングなどの生活スペースが全て二つずつある二世帯住宅のことを完全分離型といいます。
お互いの生活に干渉することなく、適度な距離を保ちながら暮らすことができます。もちろん、何かあったらすぐに声をかけられる距離感なので安心です。
三つの間取りの中では、最も建築費がかかる可能性があります。
二世帯住宅のメリット・デメリット
二世帯住宅のメリット、デメリットを見てみましょう。
二世帯住宅のメリット
メリット① いつでも顔を合わせられる安心感
遠くに離れて暮らしていると、元気なのか、体調は大丈夫なのか、心配になることも多々あります。しかし、二世帯住宅で暮らしていれば常に顔をあわせることができるので安心です。突然の体調不良や怪我などの際も、すぐに駆けつけて対応することができます。
メリット② お互いの生活を支え合える心強さ
特に子世帯は、子供が小さいうちは子育てだけでも大変なのに、仕事との両立や家事などやることはたくさんあります。こんな時、すぐそばに頼れる親世帯がいるだけで精神的にとても楽になります。もちろん親世帯も、リタイア後の生活にハリが出ますし、役に立っているという感情は心を満たすことができます。
メリット③ 税金が安くなる
二世帯住宅を建てることで、各種税金を抑えることができます。
例えば、2014年1月1日から2021年12月31日までに住宅を購入した場合、
・1~10年目の年末残高等×1%(上限額40万円)を控除
・10年間で最大400万円を控除
・長期優良住宅の場合上限50万円までを控除
という、ローン残高に応じて所得税や住民税が控除される住宅ローン減税を受けることができます。
また固定資産税も、
・200㎡以下の部分(小規模住宅用地)… 課税標準の1/6に軽減
・200㎡超の部分(一般住宅用地)… 課税標準の1/3に軽減
というように、当てはまれば軽減することができます。
都市計画税も同様に、
・200㎡以下の部分(小規模住宅用地)… 課税標準の1/3に軽減
・200㎡超の部分(一般住宅用地)… 課税標準の2/3に軽減
上記に当てはまれば軽減することができます。
二世帯住宅のデメリット
デメリット① プライバシーが守られない
一緒に住んでいると、お互いのライフスタイルがよくわかりますし、交友関係や財政状況などもよくわかります。そのため、知られたくないことも知られてしまい、プライバシーが守られない可能性があります。
両家族が距離感に気をつけることができればいいものの、そうでないことも多く、ストレスを溜めてしまう可能性があります。
デメリット② 建築費用がかかる
ひとつの家の中に、キッチンにリビング、お風呂、トイレなど全ての部屋や設備を二つずつつくるため、建築費用は跳ね上がります。
建築費用の関係で完全分離型の間取りを断念する家庭もあるほどなので、自分たちの希望と建築費用のバランスをどうやってとっていくのかが大切です。
デメリット③ 家事や生活費の分担でトラブルに
家にずっといる親世帯に家事の負担がかかったり、働き盛りの子世帯に生活費の負担がかかったり、と負担の割合に不満が溜まり、トラブルに発展してしまうケースは多々あります。何をどこまで分担するのか、どこまで自分たちで解決するのか、など事前に話し合った上で、明確にしておくことが大切です。
二世帯住宅の建築実例
二世帯住宅の建築実例をご紹介します。
お互いの理想を尊重した二世帯住宅
吹き抜けが印象的なこちらの二世帯住宅。天井が高いので、部屋全体に開放感が生まれ、広々と感じることができます。
二世帯が集まってものんびりと過ごすことができるダイニング。
キッチンも広々としているので、大人数の調理も可能です。使いやすいシステムキッチンを導入し、家事動線も考えた配置になっているので使いやすさ抜群です。
シューズクローゼットも広々と。家族の人数が多いと靴の数も増えてしまいますが、ゆとりある設計できれいに収納することができます。
一階スペースと二階スペースの雰囲気は、主に利用する人に合わせてガラッと変えています。この変化を楽しめるのも、二世帯住宅ならではでしょう。
これから二世帯住宅を建てるなら…
一緒に過ごす時間を大切にしながら快適な暮らしをするためにも、メリットやデメリット、費用面を考慮しながら二世帯住宅の家づくり計画を進めていきましょう。
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