毎日登り降りする階段。実は寸法が決まっており、安全に登り降りできるような工夫が詰め込まれている、という事実をご存知でしたか?
暮らしの安全にも大きく関わってくる階段の寸法。今回は、家づくりで見落としがちな階段の寸法と、安全に暮らすためにできる階段への工夫をまとめてご紹介します。安全な家づくりを進めていくためにも、ぜひこれからの家づくりの参考にしてください。

 


コラムのポイント
・階段の幅や高さは自由に決められるわけではありません。建築基準法によって細く定められているため、規定に沿わない階段は違法建築物になる可能性があります。
・サイズに迷う時は、『蹴上×2+踏面=60cm』という数式が成立する寸法になっているか、確認してみると良いでしょう。
・毎日の登り降りがストレスにならないように、快適に暮らせる階段のある家づくりを進めていきましょう。


 

 

 目次

◼ 階段の寸法は決まっている?
・階段の各部位の名称
◼ 登り降りしやすい階段の寸法は?
◼ 住宅の安全性を高める階段に仕上げるポイント
・ポイント① 滑り止めをつける
・ポイント② 手すりを付ける
・ポイント③ 足元を照らす照明をつける
・ポイント④ 色使いを工夫する
・ポイント⑤ 階段の配置に注意する
◼ 階段にもこだわった家づくりを始めよう!

 

 

施工実例

 

 

 

 

階段の寸法は決まっている?

alt="平屋のスキップフロア"

家づくりに欠かせない階段。段の幅や高さは、設計士の判断で自由に決めることができる…というわけではありません。実は建築基準法によって寸法が細く定められているため、規定に沿わない階段は違法建築物になる可能性もあるのです。

 

階段の各部位の名称

階段の各部位には、それぞれ名称があります。

踏面(ふみずら)

階段を登り降りするときに踏む面のこと。踏面が狭いと、足を置く場所が狭くなるため登り降りしにくく、安定感がなくなってしまう。

蹴上(けあげ)

階段の高さのこと。踏面から踏面までの高さで、蹴上の高さを調整することで段数を変えることができる。

奥行き(おくゆき)

踏面の長さのこと。奥行きがあれば、足を置く部分が広くなる。

段鼻(だんばな)

踏面の先端部分のこと。色を変えたり、滑り止めをつけたりして登り降りしやすいようにする部分。

蹴込み板(けこみいた)

踏面と踏面とを繋ぐ板のこと。

蹴込み(けこみ)

下の段の蹴込み板から段花までを繋いだ部分。蹴込みが長いと引っかかりやすくなる。

踊り場(おどりば)

階段の途中にあるひらたい場所のこと。階段の向きを変える時、長い階段の途中に休む場所を設けたい時などにつくられる。

alt="平屋のスキップフロア"

注文住宅の場合、

・蹴上23cm以下
・踏面15cm以上
・階段と踊り場の幅75cm以上

と決められています。

 

 

 

登り降りしやすい階段の寸法は?

alt="平屋のスキップフロア"

階段の寸法は建築基準法で定められていますが、これは最低必要な寸法であり、実際にこのサイズでつくってしまうととても使いにくく歩きにくい階段になってしまう可能性があります。

どのサイズが登り降りしやすいかは個人差があるため一概には言えませんが、急すぎず狭すぎず登り降りしやすい階段にするためには、

・蹴上15cm
・踏面20〜30cm

このサイズが登り降りしやすいといわれています。サイズに迷う時は、

蹴上×2+踏面=60cm

こちらの数式が成立する寸法になっているか確認してみると良いでしょう。60㎝よりも小さい数値になった場合、小股でちょこちょこと歩くサイズ、60㎝よりも大きい数値になった場合は大股で歩くサイズになります。住む人に合わせて、サイズを調整してみると良いでしょう。

 

 

 

住宅の安全性を高める階段に仕上げるポイント

alt="平屋のスキップフロア"

毎日使う階段は、滑ったり転落したりと危険と隣り合わせの場所でもあります。小さな子どもからお年寄りまで、安全に使うためにも大切なポイントをチェックしておきましょう。

 

ポイント① 滑り止めをつける

登り降り時の転落を防ぐためにも、滑り止めをつけましょう。段鼻に滑り止めシートを貼ったり、溝を入れたり、カーペットのような滑りにくい素材を使用したりするなど、いくつか方法があります。踏面から凸状態になっている滑り止めは引っかかってしまう危険があるので、突出していないものを選びましょう。
カーペットを使用する場合は、部屋全体の雰囲気を損なわないように色やサイズ感を選ぶようにしましょう。

ポイント② 手すりを付ける

建築基準法によって、階段に両壁がない場合は手すりの設置が義務付けられています。安全に登り降りするために、できる限り手すりを設置するようにしましょう。
小さなお子様や高齢の方にとって、しっかりとつかまることができる手すりがあるかどうかは、踏面の広さ以上に重要です。手すりの高さは定められていないので、家族みんながつかまりやすい高さを選ぶと良いでしょう。

ポイント③ 足元を照らす照明をつける

トイレに行ったり仕事から帰宅したりと、夜中に階段を上り下りする時に足元を照らす照明があればとても便利です。踏面の手前や踊り場に照明があれば、見えにくさで踏み外すこともないので安心です。人の気配や暗くなってきたことを察知して、自動で点灯するセンサー付きを選ぶと良いでしょう。もちろん、階段全体を煌々と照らすこともないので、寝ている家族を起こす心配もありません。
産業製品の規格や測定法などを定めた国家規格であるJISでは、階段の明るさは50ルクスが推奨されています。作業をするにはやや不便に感じるものの、心を休めて就寝するためにはちょうど良いとされているのが50ルクスです。照明選びの目安にすると良いでしょう。

ポイント④ 色使いを工夫する

蹴上と踏面の色を変えると見分けがつきやすくなるため、より安全に登り降りすることができます。よくあるのは蹴上を白や壁紙と同じ色にしたもので、すっきりとした印象に仕上げることができます。踏面をグレー、蹴上を濃いグレーといったように、踏面よりも蹴上に濃い色を選ぶことで、よりシックでモダンな印象に仕上げることもできます。
また、2階の床と踏面の素材や色を同じものにすることで、各階を違和感なく自然に繋ぐこともできます。部屋全体のバランスを見ながら色を決めていくと良いでしょう。

ポイント⑤ 階段の配置に注意する

どれだけ階段の寸法を工夫したとしても、位置が悪いと危険を伴います。例えば、寝室のすぐ横に階段があった場合、夜中にトイレに行こうとして滑ってしまったり、うっかり踏み外してしまったりすることもあります。思いもよらない事故を防ぐためにも、どこに階段を設置するのかも合わせて検討しておきましょう。

 

 

 

階段にもこだわった家づくりを始めよう!

alt="平屋のスキップフロア"

階段には寸法が定められており、登り降りしやすいとされているサイズもある程度決まっています。毎日の登り降りがストレスにならないように、急すぎず、段数が多すぎず、快適に暮らせるような階段のある家づくりを進めていきましょう。

 

わたしたちは、「わがままな人のほうが、きっと素敵な家になる」を合言葉に、素敵な家づくりをお手伝いしています。
東京・神奈川の独特な建築法令に対して様々なこだわりを実現できる経験力をもとに、地下室や3階建て、固定階段付小屋裏収納庫、緑化屋上、ペット共生住宅、大収納住宅、狭小住宅などご家族に合わせた様々なスタイルを、空間デザイン提案の経験が豊富なデザインチームがご提案します。​わがままをたくさんお伝えください。

見積り・プラン設計は無料です。まずはお問い合わせください。

 

 

▽ 立川のイベント、グルメ情報満載 ▽
https://iine-tachikawa.net/tag/cleverlyhome/

施工実例